奈良

倉病院

〒630-0256
奈良県生駒市本町1-7

施設の特徴

当院は平成27年に創立80年になる、生駒市にある整形外科中心の私立病院で、平成26年に新病院が完成しております。今回の専門医の研修にあたって膝関節のsub-specialityな病院になっており、ここ数年の年間膝関節の手術件数は、半月板ならびに遊離体を中心とした鏡視下手術150例、人工関節置換術:60~70例、ACL再建術:15~30例、高位脛骨ならびに脛骨粗面の骨切り術:約5~10例等であります。膝関節のスペシャリストを目指される先生の最初の研修病院としては良い病院であると思います。また膝関節以外の疾患でも骨折を始めとした外傷症例が約150~200例、脊椎症例も40~50例ありますので、膝以外の疾患においても十分に研修していただけると思います。

具体的な研修内容

2年コース

外膝関節外科
半月の形成切除・縫合ならびにACL再建術の移植腱の採取ならびに骨孔の作成を行っていただきます。技術指導ならびに研修会等の参加も応援します。TKAにつきましてはMIS-TKAならびに通常のTKAの手術の習得をめざします。次の病院に転勤しても膝の外科医として自分なりに膝関節を考らえられる力を持った整形外科医になって頂きたいと思っています。
外傷外科
最初の12カ月で通常の骨折治療を勉強して頂いた先生には骨折治療学会等の研修会に参加して頂き知識の整理とまた学会発表を希望される場合は、骨折治療学会あるいは中部整災での学会発表の指導を行います。
脊椎外科
腰椎椎間板ヘルニアならびに腰部脊柱管狭窄症の自分で考えながら執刀できる手術手技の習得をめざします。可能であれば頚椎の脊柱管拡大術や椎弓根スクリューの手術も経験して頂きたいと思っています。

1年コース

膝関節外科
半月の切除、遊離体摘出ならびに滑膜切除等の手術を出来るところまで執刀して頂きます。ACL再建術においては、移植腱の作成や骨孔の位置の確認等の手術方法から指導を始めます。TKAにつきましては症例の難度をみて随時易しい症例から出来る範囲で執刀していただきます。
外傷外科
最初の6カ月でそれぞれの骨折に使用するインプラントを理解し執刀して頂いた症例については、可能な限り自分の判断で最後まで出来るようになって頂きます。
脊椎外科
腰椎椎間板ヘルニアならびに腰部脊柱管狭窄症の黄色靭帯の切除から硬膜ならびに神経根の操作を指導医のもと行っていただきます。

6か月コース

膝関節外科
現在膝関節外科のメインテーマは、ACL再建に代表される鏡視下手術とTKAに代用される関節置換術です。鏡視下手術は出来るだけマンツーマンで穿刺部位の決定と関節鏡の手技を指導します。TKAにつきましては最初の6カ月は助手についてもらい当院で行っているMIS-TKA中心に体験していただきます。
外傷外科
既に他の病院で骨折の手術をされてきた先生につきまして、それぞれの骨折に使用するインプラントを理解していただいたうえで、出来る所まで執刀していただきます。
脊椎外科
当院は特殊な症例を除きopenで行っていますので、開・閉窓ならびにパンチやエアトームの使い方を勉強してもらいます。