奈良

奈良県
総合医療センター

〒631-0846
奈良市平松町1丁目30-1

施設の特徴

当センターの特徴として、急性期医療にも対応する一般整形外科および下肢関節外科、脊椎外科の2部門を柱に診療を行っている。下肢のスポーツ整形外科では様々な種目でのアスリートの加療を行っている。
また北和地区での周産期センターとして稼働していることもあり、下肢を中心に小児整形外科にも対応している。
幅広い分野での研修が可能な施設であり、2年の研修で5-6種類の単位の取得も可能である。
国内外学会発表、論文執筆にも積極的に取り組めるよう指導を行う。
また将来的には当センターでは当科も含めて、専門医制度の基幹病院を目指している。

具体的な研修内容

2年コース

指導医としては下肢、外傷、脊椎、スポーツ、リハビリ、リウマチ、小児などの単位取得が可能である。核とするコースは、下肢およびスポーツを中心にするコースと脊椎を中心とするコースで、手術件数は豊富であり、熟練した指導医のもとで手術手技の習得を目指した研修となる。2年目には指導医のもとでサブスペシャリティー―分野での自ら手術をできるように研修する。
また同時に他分野の単位取得に関しても、48単位取得に向けた調整も可能である。

1年コース

下肢およびスポーツ、脊椎の6か月間の研修と、その他外傷、スポーツ、リハビリ、リウマチ、小児の単位取得可能である。多施設での研修を希望する場合には、1年コースが最適である。一般的な下肢外傷に関しては、手術手技を含めた研修ができる。

6か月コース

下肢、外傷、脊椎、スポーツ、リハビリ、リウマチ、小児の単位の単位取得で研修可能である。ただし下肢、外傷を中心とした研修とスポーツに関する研修が中心となることになり、やや狭い分野とはなるが、選択分野での手術手技を含めた研修が可能である。

奈良県立五條病院

〒637-8511
奈良県五条市野原西5丁目2-59

施設の特徴

当院は、奈良医大整形外科関連病院の中で県内最南部に位置します。奈良医大のある奈良盆地の外側であり、奈良県南部の広大な吉野山脈エリアへの入り口に位置します。このような立地条件から、南部の僻地地区の医療に責任を有しており、診療も地域医療が大きな割合を占めます。一方で,南部の山岳地帯からの出口という立地条件から、古くから開発がなされてきた地方都市の面もあります。地域に唯一の病院であり、住民が繰り返し、継続して受診されるため、長期経過を診ることができることが特徴です。

具体的な研修内容

1年コース

現在当院は、2名の常勤整形外科のみしかいないため、多数の症例や手術を経験するには不適ですが、周辺に後方支援病院がないため、一人の患者さんを、外来、入院、手術、リハビリ、退院後の通院と一連の経過で診療できる利点があります。当院を選択された先生には、なるべく担当の患者さんを一貫して診察していくことを学んでほしいと考えています。高齢者の骨粗鬆症関連骨折の診断、治療、リハビリを主に学んでもらう計画です。

6か月コース

当院は奈良県南部の僻地医療の支援病院として位置づけられています。半年の短期コースでは、これらの僻地診療所への実地研修、短期留学などをカリキュラムに取り入れていきたいと計画しています。
(これは計画です。現状の二名では実際に僻地診療所への支援は行けていません。今後の期待もこめてこのように書きました。)

奈良県総合
リハビリテーションセンター

〒636-0345
奈良県磯城郡田原本町大字多722

施設の特徴

奈良県総合リハビリテーションセンターは、回復期医療・福祉の拠点としての役割を果たしてきました。
リハビリについては、理学療法士27人、作業療法士29人、言語聴覚療法士8人の計64名の陣容で治療にあたっています。4階の回復期病棟(50床)で扱う疾患は、急性期治療を終えた方が中心で、脳卒中、頭部外傷、脊髄疾患、神経変性疾患、など多種多様です。
また、3階の一般病棟(50床)では、脳性麻痺患者さんの矯正術、脊椎除圧術・固定術など他の施設ではあまり扱っていない症例の治療や運動器疾患の術後の方(変形性股関節症、変形性膝関節症、大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折)、近隣の開業している先生方からご紹介された急性期疾患患者(主に骨折)の治療を行っています。
年間手術件数は約150件です。

具体的な研修内容

6か月コース

一般行動目標:各種リハビリテーションを適切に処方する。
行動目標:
①リハビリテーションの概念を理解し、述べることができる。
②リハビリテーション専門職(PT,OT,ST,MSWなど)、看護師とのチーム医療の意義、必要性を理解し、医師としての役割を果たすことができる。
③高齢者・障害者に対する社会福祉制度について理解し、述べることができる。
④脳卒中の診断、病型分類、損傷部位による障害の理解、リハビリテーション処方、合併症管理、摂食・嚥下障害の診断と治療ができる。
⑤神経・筋疾患、脊髄損傷、運動器疾患、廃用症候群、などの病態を理解し、リハビリテーションの処方とアプローチができる。
⑥地域の社会資源を理解把握でき、適切な資源利用とマネージメントができる。地域スタッフとの交流ができる。
⑦他病院との連携がスムーズに取れ、地域で患者さんを支えるという視点を理解できる。
(リハセンターは6カ月で十分と思われます)

独立行政法人
国立病院機構
奈良医療センター

〒630-8053
奈良市七条2丁目789番地

施設の特徴

神経難病、結核等の政策医療を担いつつ、独法化以降、初代院長の専門である骨軟部腫瘍、現在は膝関節疾患の治療を中心に行っている。術前診断から手術、術後リハビリまで全てを担えて1症例とし、じっくり研修できる病院である。サブスペシャリティーは膝関節外科であり、関節鏡、骨切り、人工関節、各種手術全てを行っている。
腫瘍専門医外来がある為、骨軟部腫瘍の診断、手術の研修も可能である。
臨床研修が第一であるが、希望者はスポーツ医学研修や一緒に現場に出ること、再生医療の基礎研究を研修することが可能である。

具体的な研修内容

2年コース

以下の項目の実施、獲得を目指す
・膝関節疾患を中心とした下肢疾患および骨軟部腫瘍の診察、画像診断の習得
・膝関節鏡・膝骨切り・人工関節各手術の治療計画から到達度により執刀
・一般的な整形外科手術の手術計画から到達度に応じた手術の執刀、リハビリ指導
*希望者には膝関節、スポーツ、再生医学の各グループ、希望するグループの活動に一緒に参加して頂き、学会発表や論文作成にも挑戦する。再生医学では動物実験や幹細胞制御技術の研修、基礎研究の開始も可能である。

1年コース

以下の項目の実施、獲得を目指す
・膝関節疾患を中心とした下肢疾患及び骨軟部腫瘍の診察、画像診断の習得
・膝関節鏡検査及び一部の手術
・膝骨切り手術・人工膝関節手術の治療計画から到達度により執刀
・一般的な整形外科手術の手術計画から到達度に応じた手術の執刀、リハビリ指導
*希望者には膝関節、スポーツ、再生医学の各グループ、希望するグループの活動に一緒に参加して頂き、病院の枠を超えての専門分野での活動を共に行う。

6か月コース

以下の項目の実施、獲得を目指す
・膝関節疾患を中心とした下肢疾患の診察、画像診断の習得
・膝関節鏡検査
・膝骨切り手術・人工膝関節手術の治療計画、手術の助手
・一般的な整形外科手術の手術計画から手術助手(到達度により執刀)、リハビリ指導
*希望者には膝関節、スポーツ、再生医学の各グループ、希望するグループの活動を見て頂き、将来的に自らの専門分野を選択する参考にして頂く。

市立奈良病院

〒630-8305
奈良県奈良市東紀寺町1丁目50番1号

施設の特徴

特色として一般整形外科と四肢外傷センターの2部門で整形外科疾患に対応している。
当院は日本整形外科学会認定専門医研修施設、日本手外科学会認定専門医研修施設に指定されている。
整形外科全般の研修が可能であるが、サブスペシャリティーとして脊椎外科、関節外科、手外科、マイクロサージャリー、外傷整形外科について経験豊富な指導医がいるため専門分野での奥深い研修も可能である。

具体的な研修内容

2年コース

社会からの期待に応えることが出来る良質な整形外科医となってもらうことを目標とする。
●適切に診断、手術の適応が判断できるようにする。
●外傷の初期治療(デブリドマン、縫合、創外固定など)を習得する。
●やや難易度の高い手術(複雑骨折、腱縫合、椎間板ヘルニア切除、関節鏡手術など)の執刀が指導医の下でできるようにする。
●模擬血管などを用いてマイクロサージャリーの練習を行う。
●学会発表、論文作成を行う。
●整形外科専門医取得のための準備を行う。

1年コース

整形外科診療の基本的診察法および手技の習得後、以下の項目の獲得を目標とする。
●簡単な手術(大腿骨頚部骨折、単純骨折、腱鞘炎手術など)の執刀ができるようにする。
●術後管理、術後リハビリについて習得する。
●学会発表、論文作成を行う。

6か月コース

整形外科全般について基本的な知識と治療技術を身につけてもらうことを目標とする。
●整形外科外来診療法の基本を習得する。
●筋骨格系のXP、CT、MRIの読影法を習得する。
●関節注射、ギプス固定、骨折整復法、脱臼整復法などを習得する。
●関節造影、脊髄造影などの手技、読影法を習得する。
●一般的な整形外科手術の助手ができるようにする。