大阪

市立東大阪
医療センター

〒578-8588
大阪府東大阪市西岩田3丁目4-5

施設の特徴

当院は50万都市の東大阪市の基幹病院として、慢性疾患から外傷まで、さらに併設する中河内救命センターでは、高度の外傷まで扱っている。(今後、中河内救命救急センターとの協力体制が確立されていく予定であり、骨盤骨折や下肢開放性骨折の手術が増えていくと予想されている)
近隣の開業医からの紹介が多く、又総合病院であるが故に、院内他科からの紹介も多い。慢性期疾患と急性期疾患がほぼ半々でバランスの取れた手術内容である。脊椎、手外科領域は、脊椎脊髄病指導医が2人、手外科専門医が1人と、専門的な治療が可能で、内視鏡を使った低侵襲手術も行っている。又、高齢社会に伴い人工関節手術も増加しており、骨悪性腫瘍を除く、ほぼすべての整形外科疾患を網羅している。外来で自分が診た症例は、基本的には主治医として全例執刀してもらう。

具体的な研修内容

2年コース

脊椎:手技がある程度取得できれば、除圧術から執刀してもらう。
やる気次第では、椎弓根スクリュー等様々な手術を執刀してもらう。
下肢、外傷:急性期の外傷の手術から、人工関節置換術等まで、上記1年コースの手術のほぼ全てを完遂できるようになること。本人の習熟度によっては、人工関節再置換術や骨盤骨折等の、難易度の高い手術の執刀も可能になること。
上肢:1年コースの手術のうち顕微鏡下手術を除くすべてを完遂できること、指人工関節置換術、顕微鏡下手術、関節リウマチに対する腱移行術を経験すること。
又、学会活動や論文発表についても積極的に関わってもらいたい。
なお専門領域を専修する場会は、研修として上記目標のそれぞれ1段階上を目指してもらう。

1年コース

下記半年コースの手術を、指導医なしでも自分で完遂できるようになること。
脊椎:脊椎手術の展開、椎間板ヘルニア、椎弓形成術、椎弓根スクリューの挿入手技を経験してもらう。
下肢、上肢、外傷:人工関節全置換術(股関節、膝関節)の術前プランニングから執刀までを、指導医の元で出来るようになること。足の手術(足関節固定術、外反母趾矯正術、陳旧性靭帯断裂再建術、足関節鏡など)を経験すること。
絞扼性神経障害に対する手根管解放術や尺骨神経前方以降術を経験してもらうこと、 橈骨遠位端骨折などの骨折治療を完遂できること、機会があれば切断指などの顕微鏡下手術を経験すること。

6か月コース

上肢、上肢、外傷:整形外科医に必須の大腿骨近位部骨折の手術(人工骨頭置換術、ガンマネイル、ハンソンピンなど)、大腿~下腿の骨幹部骨折、膝関節周辺や足関節の骨折、アキレス腱縫合、足関節靭帯縫合などの外傷手術、膝関節鏡、骨折に対するピンニングや、ばね指手術やドケルバン病などの狭窄性腱鞘炎、を指導医の導きによりやり遂げ、術前術後管理を行えるようになること。
脊椎:神経根ブロック、脊髄腔造影等基本的な手技を行える。
脊椎手術の特殊な操作を手術助手として習得する。