新専門医制度及び2019年度専門研修プログラムについて
本年度も専攻医募集のため、奈良県立医科大学整形外科教室でも研修プログラムの作成を行っております。
昨年度より新専門医制度が開始され、従来のカリキュラム制からプログラム制へと移行されました。
カリキュラム制とプログラム制の違いは、日本専門医機構の新整備指針により、
“プログラム制は、「カリキュラムに定められた到達目標を、年次ごとに定められた研修プログラム(例えば 3~5 年間)に則って研修を行い、専門医を養成するもの。”
“カリキュラム制は「カリキュラムに定められた到達目標を達成した段階で専門医試験の受験資格が与えられるもので、研修年限については特に定めはない。”
と説明されています。(新専門医制度概説 と Q & A(平成 29 年 5 月 12 日版)より)
具体的には、従来は日本整形外科学会(日整会)認定の研修施設で研修が行われていたものが、“指導医5名以上の基幹施設と1名以上の連携施設による研修施設群”での循環型の研修が必要になり、より地域医療を意識したものに変更されたり、取得すべき単位数の変更もなされています。
必要とされる研修期間にも差があり、研修プログラムと従来型研修の研修期間は、研修プログラムは3年9か月、カリキュラム制の研修は4年以上で、プログラムに則れば最短で7年目から専門医になることが可能です。
整形外科専門医を目指すためには、日本専門医機構による“専攻医登録システム”に登録し、各研修プログラムにエントリーする行程が必要になります。
これは、研修プログラム参加者本人が定められた期間内にインターネット上で登録を行わねばならず、今年度は、10月中旬に日整会の公式ホームページにて参加登録システムへのリンクが公開される予定となっています。(2018年9月1日時点)
また、同時に日本整形外科学会への会員登録も必須であり、そのためには学会で定められた2名以上の推薦者の署名・捺印が必要です。
詳しくは、日整会ホームページでも順次情報公開されますので、専門医を目指す方はご留意ください。
本サイトでも、新専門医制度について解説し、少しでも未来の整形外科専門医を目指す方への手助けになれば幸いと思っています。
奈良県立医科大学整形外科教室の専門プログラムについての質問等も適宜受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。