第67回日本手外科学会学術集会

ご挨拶

第 67 回日本手外科学会学術集会
会長 面川庄平
奈良県立医科大学 手の外科学講座 教授

会長 面川庄平

この度、2024 年 4 月 25 日(木)~26 日(金)の2日間、奈良県コンベンションセンターにおいて 第67回日本手外科学会学術集会を開催させていただきます。本会の開催にあたって会員の皆様に深く感謝いたしますとともに、その重責と使命を深く感じております。奈良県立医科大学といたしましては、第24回を増原建二会長、第41回を玉井進会長が務めさせていただき、今回が3回目の開催となり大変光栄に存じております。

本学術集会のテーマは『新手一生 手の機能と解剖』と致しました。日本手外科学会は1957年に創設され、人間の体の中で最も緻密な解剖と機能を有し鋭敏な感覚を持つ”手”についての研究を行ってきました。全国に1000名あまりの手外科診療に従事する手外科専門医は、新しい技能(新手)を習得するために一生をかけて追及しております。そこで本学術集会では、“手の機能と解剖”に再度焦点を当て、これまで手の外科の先達の先生方が如何にして新しい治療法を考案されてきたか、現在どのような新しい技術が進行中で今後どういう方向に進んでいくのか、新規の医療技術や医療情報について深く議論したいと考えています。

本会のポスターは、多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上が759年に開かれた唐招提寺の千手観音菩薩像の手を背景に使用させていただきました。新しい手技(新手)が次々に湧き上がり救済(治療)に導く様子を表現しました。 今回の学術集会が会員の皆様、特に若い先生方に実りあるものとなるように願い、奈良医大同門会の支援のもと手の外科・マイクロサージャリーグループが結集して準備を進めております。春爛漫の美しい奈良に皆様をお迎えできますよう鋭意取り組んでまいりますので、多数の皆様のご参加を心からお待ち申し上げております。

2023 年 4 月吉日