第35回 日本四肢再建・創外固定学会・学術集会

ご挨拶

田中 康仁先生

第35回 日本四肢再建・創外固定学会・学術集会 会長
田中 康仁(奈良県立医科大学 整形外科)

第35回日本四肢再建・創外固定学会学術集会を2022年3月11日(金)と12日(土)の2日間にわたり、奈良公園内にある春日野国際フォーラム 甍 〜I・RA・KA 〜にて開催させていただきます。伝統ある本学術集会を奈良県立医科大学整形外科学教室が担当させていただくことができまして大変光栄に存じております。
学会の名称が日本創外固定・骨延長学会から日本四肢再建・創外固定学会に変更されてからの初めての学術集会になります。小児から高齢者まで四肢の様々な変形や外傷を中心に、四肢の機能再建を総合的に目指すという意味での名称変更であります。現在創外固定は様々な分野に応用されておりますが、使い方が大変複雑になってきております。そこで、いったん基本に立ち返り明快な解決策を見つけ出すのが肝要ではないかということから、本学会のテーマを「原点回帰」とさせていただきました。私はこれまで足の変形矯正に創外固定器を用いて治療にあたってまいりました。導入当時、創外固定によってとてもうまく解決できる病態があることに大変感動したことが思い出されます。さらに現在当教室では、救急科所属の前川尚宜をはじめ外傷チームが、重度外傷ならびに創外固定全般を、また、藤井宏真を中心とした小児整形外科チームが、骨延長や変形矯正に積極的に取り組んでおります。今回の学会は彼らが中心となり、教室手作りで行うことといたしました。そのため何かと不行き届きの点があることとは存じますが、手作りならではの思いのこもった学会となりますよう準備いたしました。あたたかなご指導ご支援を賜りたくどうぞよろしくお願い申し上げます。
また学会の会期中には東大寺二月堂にて修二会(お水取り)が執り行われております。修二会は752 年から現在に至るまで1270 年もの間、戦乱や火災のなかでも一度も途絶えることなく、罪穢れを除き、天下泰安と人々の幸福を祈り、続けられてきた不退の行法であります。毎夜勇壮なお松明が上がり、その火の粉により無病息災で過ごすことができるとも言われております。そしてお水取りが終わると、奈良に春が訪れてまいります。コロナ禍の一日も早い終息を願いますとともに、是非多くの皆様方に学会にご参加いただきまして、春の息吹に包まれた奈良をお楽しみいただけましたら幸甚に存じます。

大会事務局

奈良県立医科大学 整形外科
〒634-8522 奈良県橿原市四条町840番地 TEL. 0744-22-3051 FAX. 0744-29-4902
E-mail: jaefll2022@naramed-u.ac.jp

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