第39回 日本靴医学会学術集会

 

ご挨拶

朴木 寛弥

第39回 日本靴医学会学術集会 会長
門野 邦彦
(南和広域医療企業団五條病院 整形外科 部長)

第39回 日本靴医学会学術集会の開催にあたって

このたび、第39回日本靴医学会学術集会の会長にご推挙、ご承認いただきましたことに対し、理事長をはじめとする、役員、学会員、すべてのみなさまに深く感謝申し上げます。
日本靴医学会学術集会を奈良県立医科大学整形外科学教室の所属員が担当いたしますのは、第17回(平成15年)高倉義典名誉教授、第25回(平成23年)田中康仁教授、第31回(平成29年)佐本憲宏先生、以来4回目となります。これまで会長を務めてこられたのは、当教室の柱石たる先輩方であり、その後を務めるには、私では正直力不足であることは否めません。ですが、当教室と教室員にはこれまでの学術集会開催で得た多くの経験や知識が蓄積されております。これら同門の力に助けていただくことで会員のみなさまにご満足いただけるような学術集会を開催できるものと信じております。
今回、学術集会のテーマは「ブートアップ!靴医学 ~はじめよう、履物、装具、歩行の総合医学~」といたしました。ブートとはブーツ(長靴)のことであり、パソコンを起動するときの「ブートプログラム」などの用語にも用いられます。歩き出すとき、まずブーツを持ち上げて、足に履いて、そして一歩目を踏み出す、といった流れから、「ブートする」は、ものごとを始めるといった意味で用いられます。新型コロナウイルスのパンデミックによる世界的な大混乱は記憶に新しく、5年を経た現在も完全には収束していないと感じております。日本靴医学会におきましても、第34回(令和2年)大内一夫会長、第35回(令和3年)平野貴章会長では現地開催なしという変則的な出来事もありました。幸い社会は、コロナ禍からたくましい復活をとげ、学術集会もすでに通常運転へと戻っています。なので、ちょっとズレてしまった感もありますが、羽鳥正仁新理事長のもとで靴医学も新しく始動していこう、という思いから「ブートアップ」という言葉を選択しました。
テーマの後半部分ですが、日本靴医学会は「靴」のことだけを対象とした学会ではないことは、みなさまもご承知のことと存じます。靴以外のサンダルや上履きなどに加えて靴下も含めて足に装着する「履物」全般が研究の対象ですし、健康な足に装着する履物に加えて、疾病のある足に装着する「装具」、足のかわりとなる「義足」も研究の対象です。そして、「靴」「履物」「装具」は歩行するため、歩行を補助するためのものですから、歩行分析などのバイオメカニクス研究も対象に含まれます。学会員は、医師、義肢装具士をはじめ、履物製造業者、履物販売者、看護師、理学療法士などの多彩な専門家により構成されています。本学会に、新しい参加者を呼び込みたいという思いから、靴のことだけではなく、多様なことを扱っていることをアピールしたいと考え「履物、装具、歩行の総合医学」という副題を加えました。新たな参加者、会員の獲得につながることを期待しております。
会期は、令和7年9月5日(金)、6日(土)の二日間で、会場は奈良市にあります春日野国際フォーラム甍 I・RA・KAをお借りしました。奈良市街の東の端の丘陵にあり、南を春日大社、北を東大寺に挟まれ、東には三笠山(若草山)が控える、きわめて奈良らしいロケーションの会場です。第25回開催の時と同じですので、迷うおそれが少ないのもメリットかと考えております。靴医学会学術集会が奈良で開催されますのは、8年ぶりとなりますが、実は関西、西日本での開催も8年ぶりということになります。ここ数年関東、東日本での開催が続いておりましたので、関西、西日本のパワーがひさしぶりに発揮されるものと期待しております。東日本のみなさまにおかれましては、ひさしぶりの関西開催ということで、足を運ぼうとお考えくださる方が多いことを期待しております。
プログラムに関しては、まだまだ未定で、現在スタッフ一同で企画を練っているところです。できあがりましたら、順次アップしていきますので、ときどきホームページを覗いてみてください。
9月の始めは、まだ残暑が厳しいかもしれませんが、そこかしこに秋の気配を見つける楽しみがあるものと思います。初秋の奈良の地へ多数の方々をお迎えして、靴の医学について語り合えることを楽しみにしております。