ご挨拶
ご挨拶
このたび第5回日本フットケア・足病医学会関西地方会学術集会を、令和6年2月10日に奈良県橿原市の奈良県社会福祉総合センターにて開催させていただくことになりました。このような大役をお任せいただき、身の引き締まる思いです。ご推薦くださりました関係各位に心より御礼申し上げます。
今回の学会テーマを「踏み出そう!フットケアへの第一歩」としました。近年ではフットケアの需要が高まり認知度も上がってきましたが、それでも莫大な患者数に対して十分にケアが行き届いているとは言い難い状況です。フットケアに興味があるすべての医療従事者に、まず初めのアクションを取ってもらいたいと考え、テーマを決定しました。学会場は奈良県橿原市にあり、「日本国はじまりの地」と言われています。これは約2680年前に神倭伊波禮毘古命(カムヤマトイワレヒコ;後の神武天皇)が橿原の地に「橿原宮」を創建し、第一代天皇として即位されたと伝えられていることから、このように呼ばれています。また、飛鳥時代には条坊制の都が初めて形成され、日本ではじめての体系的な法律である大宝律令が制定されました。足病診療ガイドラインが完成しフットケアの基本となる仕組みが示されたこのタイミングに、日本という国の基礎が形作られた橿原の地で本学会を開催することは、象徴的なことだと感じています。
プログラムには教育研修講演やシンポジウムセッションに加えて一般演題のセッションを設ける予定です。学術集会として日頃の臨床や研究成果を発表していただき、これからの活動にお役立ていただければ幸いです。
2月10日はフットの日に制定されています。歴史の香りが漂うここ橿原の地でともにフットのケアについて考え、語り、そして学びましょう。