奈良

国保中央病院

〒636-0302
奈良県磯城郡田原本町宮古404-1

施設の特徴

当院は地域密着型の自治体病院で、地域内の外傷や変性疾患全般を治療しています。
日本整形外科学会認定専門医研修施設ですが、当科の最大の特色は手外科専門(日本手外科学会認定専門医研修施設)であり、手外科専門医も5名在籍(非常勤含む)し、手術数の5割を上肢手術が占めています。手関節鏡や専用エコーを備え、手関節を中心にマイクロサージャリーまで手外科手術は全て可能です。日本手外科学会などでの手外科関連の発表も多く行っており、手外科センターの機能を持っています。
また、常勤リハビリ専門医がおりリハビリも力を入れています。

具体的な研修内容

2年コース

当院での研修項目は上肢、外傷、リウマチ、リハビリです。手外科に興味のある研修医には2年間で手疾患(手根管症候群、変形性手関節症やKienbock病など)、橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折の関節鏡下整復、リウマチの手の治療、手指屈筋腱縫合や腱移行術とその後の早期運動療法など手外科全般を経験できます。当科の豊富な臨床データを用いて1つの手外科のテーマについての臨床研究を行い、日本手外科学会で発表できるよう指導します。手外科を専攻しなくても、外傷全般を中心に一般的手外科疾患を経験することも可能です。リハビリ学会の専門医について、リハビリを学ぶことも可能です。

1年コース

手外科専攻を希望する場合、1年では主に手外科のポピュラーな疾患の治療に携わっていただきます。たとえば、橈骨遠位端骨折や新鮮舟状骨骨折、手根管症候群の小皮切手術、手指の外傷治療など一般整形外科医として必須となる基本的な手外科治療を経験していただきます。また、エコーを用いた上腕神経ブロック麻酔なども習得可能です。当院における手外科の治療に対する基本的な考え方を理解してもらえるでしょう。簡単な学会発表も可能です。一般整形外科も同時に経験できます。

6か月コース

半年では、当院就労までの経験年数によって行える内容は変わってきます。後期研修の後半であれば1年コースに近い内容を経験することは可能でしょう。しかし、経験できる症例数は不十分となるかもしれません。後期研修の初期であれば、一般整形外科を主体にしつつ、手外科のatraumaticな基本的手技を学ぶことになります。その上で、手根管症候群や腱鞘切開術、骨折手術 骨性マレットの石黒法などを経験できます。