奈良

済生会奈良病院

〒630-8146
奈良市八条町4丁目643

施設の特徴

これまで数多くの膝疾患に携わってきた膝関節外科病院として、県下有数の歴史と伝統があります。対象年齢は小児・学童期から高齢者までと幅広く、対象疾患も多岐に渡ります。
特にスポーツ選手(レクレーションレベルからプロ選手まで)の前十字靭帯損傷・半月板損傷・反復性膝蓋骨脱臼に対する手術法、また中・高齢者の変形性膝関節症に対する高位脛骨骨切り術・人工膝関節置換術に実績があります。

具体的な研修内容

2年コース

外膝関節外科医の育成を目標とする。
-1年コースで記した内容+以下に記す内容。
・スポーツ障害の種目特性についての理解および対応
・発育期の膝疾患についての理解および対応
・中・高年者の膝疾患についての理解および対応
・各疾患に対する手術法の立案・選択にいたる理解
・手術助手および指導医の下での執刀
・整形外科専門医取得のための準備

1年コース

種々の膝関節疾患の習得を目標とする。
・スポーツ外傷・障害についての基本的知識の習得
・小児・中・高年者の膝疾患についての基本的知識の習得
・指導医の下での関節鏡手術の実践および手技の習得
・靭帯手術・人工関節手術などでの第1助手
・リハビリ分野の必要性および専門性の認識・理解
・学会参加・学会発表

6か月コース

整形外科全般について基本的な知識を習得することを目標とする。
・四肢・関節・体幹の診察および骨・関節の画像診断
・関節内注射・ブロック注射等の基本的手技の習得
・骨折・関節脱臼の発生機序の理解と整復法の習得
・四肢の比較的単純な骨折に対する手術加療を含む治療法の習得
・膝半月板損傷・各靭帯損傷・膝蓋骨脱臼・足関節部外傷などのスポーツ障害の発生機序と病態の理解および治療法の立案

済生会中和病院

〒633-0054
奈良県桜井市阿部323

施設の特徴

当院は桜井地区の中核病院で、外傷から慢性疾患まで幅広い医療を行っています。
総合病院であり、重症の内科疾患(透析の患者さんなど)の手術も、内科医や麻酔科医の協力の下に対応しています。また、小児の外傷も麻酔科や小児科などの協力で、手術を行っています。
高齢者の骨折例が多く、大腿骨転子部骨折・大腿骨人工骨頭置換術・橈骨遠位端骨折などの手術は、専攻医に主に受け持っていただく予定です。その他の外傷や慢性疾患も 経験豊富な指導医のもと、幅広い研修が可能です。

具体的な研修内容

2年コース

整形外科専門医制度専攻医研修プログラム(日本整形外科学会)に準じて習得します。
● 正確な診断、安全な治療の基本手技を習得します。
● 救急疾患、外傷の基本的診療能力を習得します。
● 外傷以外の重要な運動器疾患について理解、習得します。
上肢・手: 橈骨遠位端骨折など外傷を中心に手術を執刀していただきます。
その他、ばね指・手根管症候群・肘部管症候群・母指CM関節症・関節リウマチ手関節形成術・鏡視下手術(肘関節、手関節)などの手術も指導医のもとに行っていただきます。
下肢  : 人工股関節置換術、人工膝関節置換術、膝鏡視下手術、下肢の外傷など指導の下に執刀
脊椎外科: 習得の程度に応じて、指導医のもと執刀
保存的加療: 関節リウマチの診断から治療(生物学製剤の使用まで)、骨粗鬆症など

1年コース

基本的には 2年コースと同様
初期の研修時には、外傷を中心に、適切な治療ができるように研修を行います。
基本的な手技を習得済みであれば、専攻医の希望により、領域を絞って研修を行います。

6か月コース

基本的な手技を習得済みであれば、専攻医の希望により、領域を絞って研修を行います。

済生会御所病院

〒639-2306
奈良県御所市三室20

施設の特徴

患者さんは御所市と葛城市の住民で70~80%を占め、地域の基幹病院としての色合いが濃いと言えます。
一次・二次救急を広く受け入れており手術症例は一般の急性外傷や高齢者の骨折が多く、全体の約70%を占めています。
慢性疾患ではTHA・TKA・膝関節鏡などのほか、足の症例やスポーツ障害の症例を扱っています。脊椎・脊髄疾患は大学の脊椎グループの協力を得て当院で手術を行なっています。
研修については、急性期病院としてごく一般的な整形外科疾患や外傷を多く取り扱っているので基本的な外傷のトリアージおよび初期治療を短期間でマスターすることが可能です。また、地域医療の現状や問題点について理解し体感することができると思われます。

具体的な研修内容

2年コース

1年コースの内容の精度を上げるとともに下記を目標とする。
一般的な外傷の治療については初期治療から手術および術後追跡まで自立して行えるようになる。
慢性疾患に対する手術(THA・TKA)の術前計画および指導医のもとで執刀ができる。
複雑な外傷についても指導医のもとで執刀ができる。

1年コース

半年コースの内容の精度を上げるとともに下記を目標とする。
救急患者の初期治療を自立してできる。
頻度の高い外傷の治療について手術適応や手術方法の判断が的確にできる。
比較的単純な外傷の手術については自立してできる。
研究会や学会で簡単な発表ができるようになる。

6か月コース

一般整形外科医として基本的な診察手技、画像の読影、外来での手技(脱臼や骨折の徒手整復・ギプス固定・関節穿刺など)を習得。
一般的な外傷に対する(整形外科的な)トリアージをマスターし、指導医の助言のもとに初期治療・手術計画・説明・周術期の管理ができるようにする。
一般外傷の手術では指導医のもとに執刀し基本的な手術手技を習得。

国保中央病院

〒636-0302
奈良県磯城郡田原本町宮古404-1

施設の特徴

当院は地域密着型の自治体病院で、地域内の外傷や変性疾患全般を治療しています。
日本整形外科学会認定専門医研修施設ですが、当科の最大の特色は手外科専門(日本手外科学会認定専門医研修施設)であり、手外科専門医も5名在籍(非常勤含む)し、手術数の5割を上肢手術が占めています。手関節鏡や専用エコーを備え、手関節を中心にマイクロサージャリーまで手外科手術は全て可能です。日本手外科学会などでの手外科関連の発表も多く行っており、手外科センターの機能を持っています。
また、常勤リハビリ専門医がおりリハビリも力を入れています。

具体的な研修内容

2年コース

当院での研修項目は上肢、外傷、リウマチ、リハビリです。手外科に興味のある研修医には2年間で手疾患(手根管症候群、変形性手関節症やKienbock病など)、橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折の関節鏡下整復、リウマチの手の治療、手指屈筋腱縫合や腱移行術とその後の早期運動療法など手外科全般を経験できます。当科の豊富な臨床データを用いて1つの手外科のテーマについての臨床研究を行い、日本手外科学会で発表できるよう指導します。手外科を専攻しなくても、外傷全般を中心に一般的手外科疾患を経験することも可能です。リハビリ学会の専門医について、リハビリを学ぶことも可能です。

1年コース

手外科専攻を希望する場合、1年では主に手外科のポピュラーな疾患の治療に携わっていただきます。たとえば、橈骨遠位端骨折や新鮮舟状骨骨折、手根管症候群の小皮切手術、手指の外傷治療など一般整形外科医として必須となる基本的な手外科治療を経験していただきます。また、エコーを用いた上腕神経ブロック麻酔なども習得可能です。当院における手外科の治療に対する基本的な考え方を理解してもらえるでしょう。簡単な学会発表も可能です。一般整形外科も同時に経験できます。

6か月コース

半年では、当院就労までの経験年数によって行える内容は変わってきます。後期研修の後半であれば1年コースに近い内容を経験することは可能でしょう。しかし、経験できる症例数は不十分となるかもしれません。後期研修の初期であれば、一般整形外科を主体にしつつ、手外科のatraumaticな基本的手技を学ぶことになります。その上で、手根管症候群や腱鞘切開術、骨折手術 骨性マレットの石黒法などを経験できます。

奈良県立
医科大学附属病院
救急科

〒634-8522
奈良県橿原市四条町840

施設の特徴

外傷にかかわる整形外科医として必要な多発外傷、重度外傷(重度整形外傷)の治療のマネージメントなどが経験できる施設です。
本施設の最大のメリットは医療者・整形外科医として生きていく上で非常に重要な“救急医の先生との絆”を構築できることです。
当施設では最新の骨折理論に基づいた骨折治療を実践し、外傷手術の基礎を学びあらゆる重度整形疾患への対応を学ぶことを目標とします。

具体的な研修内容

2年コース

外傷初期治療の習得と理論に基づいた骨折治療法や軟部組織再建法の経験し外傷整形外科医の育成を目標とします
習得目
2 外傷初期治療(JATECに基づいた)の習得
② 最新の骨折治療理論に基づいた骨折治療の習得
③ 重度整形外傷(骨盤外傷・脊椎外傷、関節内骨折、開放骨折)の経験
④ 重度四肢外傷治療に欠かせない血管吻合などの微小外科手技の習得
⑤ セミナー等に参加していただき最新の外傷整形外科治療を学ぶ

1年コース

臨床医として欠かせない外傷初期治療の経験、それと整形外科外傷治療については理論に準じた骨折治療の実践、軟部組織再建などの経験することが目的です。
①外傷初期治療(心肺蘇生を含む)の習得
②整形外科外傷初期治療法の習得(創外固定法、デブリードマンなど)
③術前計画を含めた骨折治療法の実践
④重度整形外傷(骨盤外傷・脊椎外傷、関節内骨折、開放骨折)の経験を考えています。

6か月コース

外傷初期治療(心肺蘇生なども含む)をスタッフとして実践の場で経験することを中心とします。整形外科に関しては、重度整形外傷のマネージメントに積極的に関わっていただき、初療および最終手術の考え方を含め術前術後計画などの必要性を感じていただきます。
本コースでは臨床医として最低限の外傷初療を学んでもらう予定です。